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紀州備長炭の窯出し
紀州備長炭、発祥の地。
和歌山県田辺市より
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どうして家屋に調湿材がいいのか

人工的に構築された物は、必ず劣化が生じます。
住宅もいつかは劣化される建築物ではありますが、維持、管理によっては何百年もの品質維持が可能な場合があります。

寺社建築や、湿気の多い最南端の島々に建築された建物が、長い年月をへても、劣化されないのは維持、管理に関する古人の知恵があったものと解します。

高価な住宅は、一生の宝物であり、歴史的な経緯を貯蓄する大きな宝箱でもあります。
その、木造住宅で一番注意しなければいけないのが腐朽菌(カビ)と白蟻の繁殖とされます。

腐朽菌と白蟻の生態を維持するのは、温度水分とされ、温度に関しては人工的に調節するのは容易ではありませんが、水分に関しては、炭の特性である吸収能力を生かし、建築部材に影響する湿気を炭が吸収 することで、部材に与える水分量を減らすことが可能となり、よって、家屋の劣化を助けることが考えられます。この炭を調湿材というのです。
自然のメカニズムには、自然のメカニズムで対処するのが最良です。

尚、湿気が原因とされる劣化が現れるのは建築後、数年とされていて、 これは、長い年月の間に建物が吸収する水分(湿気)の要因がいろいろ有り、雨水、配水管からの漏水、生活排水、地面からの蒸発水、結露、等々で、全てが長期間による微量の水分と考えられるからです。

 
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