紀州備長炭の製炭窯と作業、中国備長炭、浄化用備長炭、その他、木酢液、調湿材などを取り扱っています。
炭窯は原木の存在する山深いところに 建てられます。近くには炭の焼ける臭いが漂い、癒し効果満点ですよ。
盗難に遭わないかと心配される方もいますが、心配ご無用。どこの窯も数十匹 の猟犬が炭の番をしています。近代的なセキュリティーより、はるかにましです。
窯出し作業は8〜12時間にも及ぶ重労働でほんとうに大変です。 作業は、窯口に少しづつ炭を掻きだし20〜30分程度そのまま燃やします。窯の中は、高温ですが酸素 が少ないため燃えている訳ではないのです。だから窯口で一度止めて酸素を多く吸収させて原木の皮を焼き落とすのです。
よく原木が燃えて灰にならないかと聞かれますが、大丈夫です。窯の中は高温ですが酸素が少ないため燃 えつきません。燃焼する条件が調っていないのです。
基本的に、製炭時は窯口をほんの少しだけ開け、窯の背面も煙道口が少し開いているだけです。で すから多少の酸素があるので、バックファイヤーを起こす事無く作業ができるのです。但し、しくじ ると窯全体から炎が吹き出し大変なことに成ります。
数十分置いて、次は、素灰(スバイ・灰と砂を混ぜたもの)を掛けて消火です。 ようするに、砂の中に入れて火を消す解釈です。さらにその上から、少量の水を掛けるのです。この水の量により、 見た目が大きく変わります。
水を多く掛けると、黒くなり、着火のさい跳ねる可能性があります。少なければ、白いですが若干軽い炭になります。 後は、このまま2日程度置いて箱詰め作業となります。2日程度置かないと熱くて触れません。